地獄の歴史 ー 文庫クセジュ

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死後の行先を天国か地獄の二択で問われれば、多くの人は天国と答えるだろう。だが本書によれば、天国とは「多くの場合死ぬほど退屈な印象を与えるし(……)むしろ眠気を催す」。一方の地獄はといえば、「うって変わって饒舌で想像力が豊かになる」ほど人をひきつける。
本書は、口承文明から古代オリエント、ギリシア・ローマ世界、ユダヤ教、キリスト教、イスラム教、さらには近代・現代に至るまで、人類が思い描いてきた地獄の歴史をたどる通史である。宗教・哲学・文学・芸術を横断しながら、地獄という概念が時代と社会のなかでどのように生まれ、変容してきたのかを描き出す。
冒頭で著者は次のように語る。「安心しようではないか、地獄はたしかに存在する、そしてこれからもずっとそこにある」(本文より)。

本書は、古代から現代まで、地獄がどのように想像され、恐れられ、変容してきたかをたどる通史である。文学・芸術・政治・民衆心理にまで目を配りながら、人類の不安と想像力の歴史を描く。地獄を通して西欧精神史の深層に迫る入門書。

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